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福井県今庄町岩谷・岩谷のトチノキ 樹齢 300年余 今庄のカツラの駐車場に営林署の人がパトロールの準備をしている。これから山へ入るようだ。 トチノキの巨木までの道を聞いてみた。『あそこまでなら平坦だし30分程だよ』。山へ入るつもりはなかったが、今日登らなければいつ来られるかわからない。意を決して登ることにした。トイレにおいてあるノートに『8時45分トチノキまで登る』と書いて入山した。山の入り口に杖代わりの枝が数本ドラム缶に入っている。ありがたいその杖を借りて登る。はじめは少し登るが、あとはダラダラと緩やかな上り坂。マイナスイオンが充満したブナの林の中は涼しい。今年の梅雨の長雨で足元は相当悪い。行く筋も雨水が流れた後があり、はるか下の川へ滑り落ちたらと思うと怖い。途中滝や花などを撮りながらゆっくり登る。登ること約40分、トチノキの巨木にたどり着いた。 トチノキは2本で奥の方が太くかっこいい。 山の中の巨木は存在感がありとても堂々としていた。日差しもある程度遮られていてとても気持ちのよい空間だった。 帰りに3組の登山家に出会う。みんなに『早いですね!』と声をかけられた。『私たちはそこのトチノキまでですから・・』頂上までは2時間。往復するには朝6時前に登らなければならず、その言葉もうなづける。いつか、鍛えて頂上を目指したい。
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