樹高 20m(ヒメコマツ) 24m(ヒノキ) 不明(ミズナラ/ネズコ)でも同じくらい
幹周り 6,25m(ヒメコマツ) 7.67m(ヒノキ) 不明(ミズナラ/ネズコ)でも同じくらい
訪問満足度 ☆☆☆☆☆☆☆☆ 8.0
2008.5.2
荘川桜の帰りに立ち寄る。国道158号線を荘川インターから高山方面へ少し行き。途中から旧道を走る。旧道に入ってすぐからアスファルトの路面に無数のタイヤのの焦げた跡が付いている。きっと走り屋がこの道をレース場にしているようだ。出会わないように願いながら登る。峠付近に『巨樹巨木・森の巨人100選・ヒメコマツ/ヒノキ 2km』の看板があり、道が分かれているが、その方向の林道は閉鎖されて鍵がかかっている。立ち入り禁止ではなく車だけを止めているようだ。その証拠に『正の俣林道』と書いてある。柵の横から入り登り始める。林道と云っても舗装はされていないが4輪駆動車なら登れそうな道だ。ゆっくりと登り始める。巨木巡りを初めてから気がついたが、喜び勇んで始めにがんばると、必ず後悔する。過去の失敗をふまえて、ゆっくりと登る。途中視界が開けたりなかなか気持ちのよい林道だ。分かれに右夫婦杉/左巨樹巨木0.8kmと看板あり。既に半分登ったことになる。しかも先はやや下っている。これはもう楽勝!と気合いも入った。遠くに少しはげた山の部分に1本大きな杉が見える。あれが夫婦杉と後で分かるが、ちょっと遠いのでそっちは断念する。
しばらく下ると『巨樹巨木・森の巨人100選』の看板。斜面に大きな檜が見える。根が上がっており奇妙な姿だが、その存在感は森の巨人に値する。周りにも数本の同じような根上がりの巨木がある。ヒメコマツは!こちらも凄い迫力だ。ネズコやミズナラも森の巨人と呼ぶにふさわしいと思われるほどの巨木だ。
森の巨人100選は林野庁が次世代への財産として残すべく地域のシンボルとなる樹木とある。しかし同じような樹が同じ場所に5〜6本ある中でなぜこの2本の樹なのだろうか?近くには石徹白の大杉よいうこれは日本一といっても過言でない巨大な大杉も存在するのにこの100選に入っていないのも不思議だ。何か理由はあるのだろうが・・・
林道を戻る途中で、大型ブルドーザーが林道を削りながらこちらへ向かってくる。すぐ後ろを乗用車がついてきている。営林署の乗用車が通りやすいように道をならしているようだが、すごく無駄な感じがする。先導するブルドーザーに同乗するか、4輪駆動車なら簡単に来れそうなのに森林を守る人が逆に破壊しているようにも感じた。いい樹を見てきた後だけに残念に思う。